自動車

知能型射出成形工程・検査自動化システムの構築

設備1台あたり8名を要した労働集約的な縦型射出成形工程に、検査自動化と品質予測を導入した事例です。分あたり生産量は121%増加し、品質不良率は11%から2%に低下しました。

産業
自動車
適用ソリューション
a2laba2b2lab
  1. 課題

    設備1台あたり昼夜合わせて8名が配置される労働集約的な構造でした。仕掛品の投入から積載まで全工程を手作業に依存し、生産性が低く人的ミスも発生していました。不良が出ても正確な数値や種類がデータとして残らず、作業者が手入力する方式のため不良数量の把握すら難しく、抜本的な工程改善や再発防止策を立てられませんでした。

  2. 収集データ

    縦型射出成形機工程の設備・生産・品質データを収集して標準化し、既存のMESと連携しました。作業者が手書きで入力していた不良情報を、システムが自動収集する方式に変更しました。

  3. 適用モジュール

    C²(データ自動収集)とD²(標準化・データレイク保存)で基盤を整え、その上にA²によるAI分析を載せました。データ前処理モジュール、変数相関分析モジュール、品質予測モジュールを搭載し、縦型射出成形機工程の3Dモニタリングシステムも併せて構築しました。

  4. 成果

    検査自動化により、設備2台を1名が担当する体制に変わりました。不良データが自動的に蓄積されることで工程改善活動の根拠が生まれ、3Dモニタリングで工程状態を一目で把握できるようになりました。

人手が多く必要な工程

この現場の問題はAI以前にありました。設備1台に昼夜で8名が張り付き、仕掛品の投入・取り出し・積載を手作業で行っていたのです。

それ以上に大きかったのは、記録が残らないことでした。不良が出ても作業者が手で書き留める方式のため、実際の不良数量すら正確ではありません。改善しようにも根拠となるデータがありませんでした。

順序を守りました

まずデータが自動的に蓄積される状態をつくり(C²・D²)、既存のMESと接続したうえで、品質予測を載せました(A²)。データ基盤なしにAIから始めていれば、結果を信頼できなかったはずです。

検査自動化システムの導入により人員構成も変わりました。設備1台に複数名という体制から、設備2台を1名が担当する体制になりました。